【福井】大学の入試【進学塾ダーウィン】

こんにちは。

 

ダーウィン丸岡・鯖江校の石黒です。

 

まだまだ暑さは残っていますが、体調等は大丈夫ですか?

 

 

 

 

さて今日は大学入試についてお伝えしたいと思います。

 

大学入試と聞くと「共通テスト(旧センター試験)」を想像しますが、最近は新年を待たずに合格を決める「年内入試」が主流となりつつあります。年内入試には大きく分けて2種類あります。

 

  • 総合型選抜(旧AO)

実施期間は9月~12月。面接や書類審査中心に人物重視で評価するため、合格者の学力不足が問題となった。文科省は21年春入学者向けから「総合型選抜」に名称を変えて、小論やプレゼン、検定試験の結果を評価するとしている。

 

  • 学校推薦型選抜

実施期間は11月~12月。大学が示した条件に学業や部活の成績などが満たせば誰でも出願できる公募制と、高校が定めた高校の生徒のみ出願できる指定校制に分かれている。

大学全体で見ると、年内入試が50%を超えました。国公立と私立では、国公立は20%ほど、私立大は60%を超えています。これは何を示しているのでしょうか?

 

 

 

 

1つ目は、私立大であれば点数や偏差値重視ではないということです。学校の定期テストや部活など高校生活の内容が重要です。学校の定期テストが関係する評定平均は、早い学年から関係するので、高校入学後も継続して努力し続けることが必要です。

 

 

2つ目は、国公立大の年内入試は20%ほどで、まだまだ共通テストの一般入試が主流ということです。2000年から比べても年内入試の増加幅は10%未満です。国公立大志望の生徒はこれまで通りしっかり勉強する必要があり、私立大志望の年内入試の生徒と同じような気持ちでは第一志望の大学の合格はできません。

 

 

 

私立大においては一般入試より年内入試の流れですが、年内入試で合格した約40%が入学後に高校段階の補習を受けている現状があります。同じ大学に入学したのに推薦合格組とは一緒にされたくないと思う一部の学生の気持ちはこのデータを見ると少し理解できます。

 

 

日本の大学は諸外国と比べて「卒業するのは簡単だが入るのは難しい。」と言われてきました。それが入ることも簡単で、それに加えて高校の補習をする現状であれば、なんのための大学なのか…。学生の成長が日本の成長と考えると、この現状に不安を感じるのは私だけでしょうか?

 

 

 

2022年8月25日

ダーウィン個別指導学院丸岡校

教室長 石黒 泰之