2021年 中学教科書改訂内容について

1)新指導要領の目的と項目

『未来を生き抜くために必要な資質・能力を向上させること』

文科省の定める「資質・能力」は

①知識・技能

→何を知っているか、何ができるか

②思考力・判断力・表現力

→理解していること、できることをどう使うか

③学びに向かう力・人間性等

→どのように社会・世界とかかわり、より良い人生を送るか

2)授業の方法の変更点

①アクティブラーニングの導入

生徒が主体的・対話的に深い学びを行う

②英語の授業は原則英語で行う

3)各教科の学習内容の主な変更点

①学習内容の量が増える

例)英語の単語は現行1,200個→小学600~700個+中学1,600~1,800個で最大2,500個

→従来の2倍強

②これまでより下の学年で早く取り入れられる

例)英語の現在のbe動詞と一般動詞、canについて 中1で1年間かけて学習→ 小学で学習済み

英語の仮定法 高校内容→中3

数学の素因数分解 中3→中1

数学の箱ひげ図 高校数Ⅰ→中2

③思考力・判断力・表現力が教科、重視される

例)英語のlessonでは文法や語彙、表現を学習し、アクテビティで言語活動を通じ、4技能5領域の習

得を目指す。

4)各教科の学習内容の詳細

※学習内容以降による追加された高度な内容を中心に掲載

中1

中2

中3

国語

大学入学共通テストや高校の論理国語に繋がる内容

・「情報」の読み取り(図、グラフ、絵などの資料を用いた文章から必要な情報を読み取る)

・「思考力・判断力・表現力」を養う/活用する内容

社会

・日本のすがた

・時差

・歴史が5時間増(地理が5時間減)

・ヨーロッパ史(主に憲法史)

・琉球文化

・アイヌ文化

・歴史の履修範囲が明治時代まで

・歴史が5時間増(地理が5時間減)

・近現代史(大正時代以降)の充実

・領土問題

数学

・素因数分解

・確率

・累積度数、累積相対度数

・反例

・四分位範囲、箱ひげ図

理科

・プリズムの分光

・力のつり合い

・生物の分類

・イオン化傾向

・ダニエル電池

英語

・be動詞と一般動詞の現在形、can が「小学校の復習」の扱い

・英単語600語くらいが「小学校の復習」の扱い

・文章量が全体的に増量

新規の英単語数が年間130程度増量(※)

・過去進行形

・There is[are] ~

・未来形、willとbe going to の使い分け

・不定詞(名詞的用法、want to, try to, need to)

・感嘆文(What a ~!、How ~!)

・SVC(look + 形容詞)

・文章量が全体的に増量

・新規の英単語数が年間130程度増量(※)

・It ~ to不定詞~の構文

・疑問詞+to不定詞

・受け身

・文章量が全体的に増量

・新規の英単語数が年間130程度増量(※)

・現在完了進行形

・原形不定詞

・仮定法